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メラノグレイ(MelanoGray)
キオス島の特殊な環境でのみ栽培可能で、古くからの栽培方法を維持して2012年からEUにてProtected Geographical Indication (PGI)に登録されているキオスマンダリンの香料蒸留で残った果皮をアップサイクルしたエキスを利用しています。 MelanoGrayではこのエキスにさらにアセチルチロシンを加えています。 白髪化の原因として、内的要因(老化、遺伝的要因、精神感情的ストレス、ホルモン変化、様々な病気、栄養不良、アルコールや特定の薬の使用、喫煙)や環境的要因(UV、農薬、汚染物質)があるが、新たな科学的知見として感情的ストレスも白髪の原因となることがわかっている。 ・ストレスはホルモン noradrenaline(ノルアドレナリン)の放出を誘導する。 ・ノルアドレナリンは毛包内のニッチからのメラノサイト幹細胞喪失によって白髪化を促進しうる。 ・結果としてその貯蔵庫はメラノサイト幹細胞を永久的に失う – 毛髪が白髪へ変化する。 ・ノルアドレナリンはメラノサイトの遺伝子発現も変化させる。 ただし、ストレスによる白髪化は可逆的であり、性別や人種、年齢には関連しないことも判明している。 訴求 ・白髪比率を 21.6 %減少 ・長期持続する再着色効果 (製品使用停止後> 1か月) ・メラニン産生促進遺伝子と抗酸化遺伝子発現向上 ・ユーメラニン産生、メラノサイト増殖を刺激 ・ストレスからのメラノサイトの耐性を向上ノボレチン(NovoRetin)
「NovoRetin(ノボレチン)」は植物由来のレチノール代替です。 Mibelle社が毛穴ケア・皮脂抑制用で販売していた「PoreAway」と同じギリシアのキオス島由来のマスチック樹脂を利用したリポソーム化原料です。 in-cosmetics Asia 2022にてInnovation Zone Best Ingredient Awardの金賞受賞。 BSB Innovation Award 2023にてSub-category I: actives、Section: "Retinol-alternative, Photo-Aging, protein protection"にて1位受賞 「PoreAway」や「PoreAway oA」とは溶媒違いとなります。 本原料は中文名称もあり、刺激性もない植物由来のレチノール代替となります。 NovoRetinはレチノイン酸を分解するCYP26酵素を阻害することで内生レチノイン酸を増やし肌再生や肌を清潔に保つ手助けをします。 マスチックはUNESCOによって無形文化財として保護原産地呼称(PDO)が認められています。 レチノール様の作用だけでなく、下記のような即効性やPoreAway同様の皮脂抑制、毛穴収縮効果も期待できます。 NovoRetinの効果 ・肌密度の向上 & 肌弾力の向上 ・即効リフティング効果:目尻のシワの即時的減少、肌の粗さの即時的抑制 ・毛穴体積の減少 & 皮脂・テカリ抑制エピカルソーム(EpiCalsome)
「EpiCalsome(エピカルソーム)」は水素添加型リン脂質をベースとした革新的なカルシウムデリバリーシステム原料です。 訴求 • 老化肌におけるカルシウムレベルを補充する • 肌の保護とダメージを受けた肌の修復 • 素早く肌を回復させる(微小循環、肌の赤み、TEWLデータあり) • デリケートな肌を強化する • 皮膚の乾燥や刺激を防ぐ 我々の皮膚にとってもカルシウムは大切であり、 強い骨のように, 肌の健康と強いバリアは十分に高レベルなカルシウム量に著しく依存します。しかし、我々が歳をとるごとに肌は以前ほどカルシウムを保持できなくなるため、カルシウムの必要性は歳とともに上昇します。肌の場合は局所的なカルシウムの補給が必要と考えられます。 カルシウムはケラチノサイト分化の主要な制御因子です: • 増殖のための低カルシウム • 分化のための高カルシウム • Stratum granulosum(顆粒層)中で最も濃度が高い カルシウム勾配は肌バリアの構築に必須です。 しかし、老化肌または代謝が衰えた肌内ではこのカルシウム勾配が崩壊します: → ケラチノサイト分化↓ → 重要な肌バリアタンパク質の産生↓ → バリアと脂質エンベロープ↓ バリアダメージの影響: 水分喪失、刺激、炎症→ 乾燥、炎症、鱗状の皮膚、極端な場合ではXerosis (組織の硬化;異常に乾燥した肌)、アトピー性皮膚炎、湿疹 → 我々の全体的な肌の健康のためには健康的な肌バリアをサポートすることが必要です。 カルシウムイオンは正電荷をもつ大きな分子です。 → 肌内へのカルシウム浸透や肌内でのバイオアベイラビリティーには限界がある → シンプルで効果的な局所的カルシウムデリバリーシステムが必要 「EpiCalsome」では二重円錐状(double cone)の一次構造を形成させるために負の電荷をもつリン脂質をCa2+ と組み合わせました。 • これらの一次構造は最終的に超分子らせん構造内に圧縮される → 水ベースの製品への安定な調合 → カルシウムイオンが皮膚の中へ吸収されても最適な活性を保つことが可能 → 老化肌や糖尿病性皮膚において自然なカルシウム勾配を回復 • 老化/糖尿病性皮膚を治癒するために革新的かつ新規に開発された技術 • 特許申請中のアプリケーション(2021)カルマンダリン(CALMandrin)
CALMandrinはキオス島で伝統的な方法で栽培され、手摘みされているキオスマンダリンの皮をアップサイクルしたエキスで、Inflammaging(炎症老化)に対抗させるための水溶性の化粧品原料となります。 COSMOS approved、NATRUE approved品です。 in-cosmetics Global 2023のInnovation Award Active部門にて金賞を受賞。 BSB Innovation Award 2023にてNatural Products/ Raw Materials/Sub-category VI: activesのSection: "Anti-Aging, well-aging, signs of aging and anti-inflammatory"で1位受賞 「inflammaging(炎症老化)」という用語は二十年ほど前にProf. Franceschiによって紹介されたものとされています。名前のとおりこの用語は“inflammation(炎症)” と“aging(老化)”という2つの用語からなります。 軽度の慢性的な炎症は自然免疫系の慢性的な過剰刺激にもなります。全身性炎症の制御の喪失のために加齢とともに進行するとされています。遺伝子、ライフスタイル(ストレス)、環境(UV、ROS)といった因子がさらにこれらの変化の一因となります。Inflammaging(炎症老化)は全ての組織(皮膚を含む)や器官で発生し, 高齢の方の死亡率や疾病率における重要なリスク因子となります。 ライフスタイル、栄養、睡眠関連の内因性ストレスやUV、汚染物質、化学的刺激といった外因性ストレスによってROSレベルが上昇すると、NF-κBが活性化されます。その活性化されたNF-κBは細胞質基質から核へ転位し、核内でNF-κBはケモカインやサイトカインを含む炎症性遺伝子の転写を誘導して、炎症やコラーゲン破壊につながります。 加齢とともにからだの抗炎症応答は衰えるとNF-kB炎症性ストレスは十分に弱めることができなくなり、全身の組織における老化の更なる加速につながります。 マンダリンは特に精油やフェノール酸、フラボノイド(特にヘスペリジンやポリメトキシル化フラボン)、リモノイド、カロテノイドのような抗酸化物質が豊富であるとされ、古くから化粧品でも利用されていました。 “Chios mandarin” はキオス島で発見された非常に特殊な条件の下でのみ生育する品種です。石灰岩をベースとしたカルシウムが豊富な土壌と果実を冬季の間凍結から保護する穏やかな気候での栽培となっています。ギリシアのキオス島に由来する特殊なマンダリンは2012年からEUにてProtected GeographicalIndication (PGI)をもつ製品として登録されています。 しかし、キオス島でこのマンダリンの伝統的な栽培をおこなっているのは数園ほどになっています。このマンダリンは主に香水などの香気エッセンスを抽出されるために利用されておりますが、その製造では果皮の搾りかすが残ってしまうため、Mibelle社はそのうちの1つの有機農家と契約し、その果皮の搾りかすをアップサイクルして化粧品用にエキス化しました。 この原料ではin vitro試験、in vivo試験を実施しています。In vitro試験ではNF-κB活性化の抑制、炎症応答にかかわる重要な遺伝子の遺伝子発現の抑制(ケラチノサイトと線維芽細胞両方)、タンパク質のカルボニル化抑制、プロコラーゲンI分泌の増加、ヤングコラーゲンの産生が確認できています。 In vivo試験では2% CLAMandrin配合クリームを1日2回28日間、半顔や前腕に塗布してもらい、肌の赤み、弾力、ハリ、密度が改善・向上することが確認できています。いずれのパラメーターも7日間でもすでに改善が見られたという結果となっています。フィトスフェリックス(PhytoSpherix)
PhytoSpherixはNon-GMOのトウモロコシ由来の低刺激性、生体適合性、生分解性グリコーゲンです。100%粉末品で、COSMOS approved品となっています。 グリコーゲン(糖原質)は通常、肝臓、筋肉、脳に大量に存在する多糖類で、ブドウ糖を供給するエネルギー源となっております。グルコースを単位とした大きな球状の分子ですが、植物ではエネルギー源がデンプンのため、一般にグリコーゲンは存在しません。そんな中、トウモロコシはエネルギー源としてグリコーゲンを含む数少ない植物の1つです。 また、皮膚においてはグリコーゲンは少量しか存在しません。グリコーゲンは、創傷治癒と細胞増殖に使用されます。 PhytoSpherixは小さな球状分子で、サイズが小さいため、粒子が皮膚に浸透し、より深い層に到達可能です(欧州ナノ規制には非該当)。また、フィトグリコーゲンには強力な水結合能力があります。 試験データに関してはin vitroではケラチノサイトにおけるATP産生やセラミド産生、繊維芽細胞における細胞増殖能向上、コラーゲン産生、ヒアルロン酸産生が確認できており、in vivoでは0.1%「PhytoSpherix」配合クリームにて6週間での額と目尻のシワの改善が確認できています。また同じ試料での6週間の試験で頬とほうれい線における角層上部と角層下部両方における水分量の向上がみられ、水和量ではヒアルロン酸との比較とヒアルロン酸との相乗効果も確認できています。フィトスフェリックス L105(PhytoSpherix L105)
PhytoSpherix L105はNon-GMOのトウモロコシ由来の低刺激性、生体適合性、生分解性グリコーゲンです。PhytoSpherix L105は10%の液体品です。 グリコーゲン(糖原質)は通常、肝臓、筋肉、脳に大量に存在する多糖類で、ブドウ糖を供給するエネルギー源となっております。グルコースを単位とした大きな球状の分子ですが、植物ではエネルギー源がデンプンのため、一般にグリコーゲンは存在しません。そんな中、トウモロコシはエネルギー源としてグリコーゲンを含む数少ない植物の1つです。 また、皮膚においてはグリコーゲンは少量しか存在しません。グリコーゲンは、創傷治癒と細胞増殖に使用されます。 PhytoSpherixは小さな球状分子で、サイズが小さいため、粒子が皮膚に浸透し、より深い層に到達可能です(欧州ナノ規制には非該当)。また、フィトグリコーゲンには強力な水結合能力があります。 試験データに関してはin vitroではケラチノサイトにおけるATP産生やセラミド産生、繊維芽細胞における細胞増殖能向上、コラーゲン産生、ヒアルロン酸産生が確認できており、in vivoでは0.1%「PhytoSpherix」配合クリームにて6週間での額と目尻のシワの改善が確認できています。また同じ試料での6週間の試験で頬とほうれい線における角層上部と角層下部両方における水分量の向上がみられ、水和量ではヒアルロン酸との比較とヒアルロン酸との相乗効果も確認できています。ティムード(TiMOOD)
肌のニューロン機能を向上させてケラチノサイト増殖をスピードアップさせることで肌を健康的で明るく均一な肌色にします。また、気分をリラックスさせて感情的wellbeingも改善します。 COSMOS approved、NATRUE approved品。推奨配合量は2%。 TiMOODの利点: ・老化からのニューロンの保護 ・健康的で均一な肌色をサポート ・ストレス下のWellbeingの向上 ・肌-脳接続の刺激 近年ストレスを感じる人々が増加しており、メンタルヘルスの向上の新たな戦略が求められるようになり、Emotional beautyが化粧品原料にとっての新たなフィールドになってきています。 脳と肌のDirect linkは神経細胞によるもの(Nervous system)で、脳と肌のIndirect linkは脳からのシグナル分子によるもの(endocrine system)とされ、ストレスはアクネや乾癬、湿疹のような肌の異常を招きます。 人は歳をとるごとに皮膚中の神経線維の数が減少し、ニューロンが分離せず神経密度が減少します。これによって肌の機能や健康にネガティブな影響が生じ、脳内でwellbeing感覚を向上させるための皮膚からのポジティブな刺激も減り、これがさらに肌の不快感にもつながります。 TiMOODによって肌ではニューロン生存の改善や神経突起の伸長、ケラチノサイト増殖、ドーパミン放出向上を招き、均一な肌トーン、肌ツヤを作り出します。さらにこれによって脳でもリラックスなどの「feel good」な感覚につながり、肌と脳のどちらにとってもよい影響を与え合うようになります。 この原料で利用しているフユザンショウ(Timut Pepper;Zanthoxylum alatum)はネパール、ブータンやチベットで最も重要なスパイスの1つとされ、部位ごとにフラボノイド、テルペン、フェノールなど異なる成分を含むとされています。気分の落ち込み、胃腸の不調や歯の痛み、肌の傷や炎症の治癒など幅広く利用されてきた歴史をもち、サプリメントでは認知機能の向上が期待できるとされ、既にMibelle社でも健康食品用原料で活用されています。 In-vitro試験では上記神経突起の伸長、ケラチノサイト増殖を確認しており、in-vivo試験では2% TiMOOD配合クリームを顔面に1日2回28日間塗布し、EmoCompassという新たな感情的Wellbeing測定システムを活用してポジティブな感情を測定しています。これによって4日目にプラセボと比較しても大幅に感情が改善(リラックス等)することが確認できています。さらに28日後に腕と顎での肌トーンの均一化、肌ツヤの向上、赤みの減少も確認できています。自己評価でも78%の被験者が肌ツヤの向上や肌トーンの均一化を実感したという結果が得られています。リジュヴ NAD(RejuveNAD)
オーガニックヒマワリの芽から抽出されたエキス。ATPの産生や細胞の数百の酵素反応に関与し、長寿酵素Sirtuinの補助因子でもある長寿分子NAD+(Nicotinamide adenine dinucleotide)の自然な産生のための主要な酵素であるNAMPTを増やします。 NAMPTはNAD+が消費された後のリサイクルもおこないます。 NAD+レベルの減少と老化の加速には強い関係があることがわかっており、NAD+はシワの形成やコラーゲンの減少につながる炎症老化や老化プロセスを防ぎます。NMNはNAD+の前駆体ですが、NMNを多く摂取してもNAD+自体は不安定で細胞への取り込み効率も悪いなど化粧品へ配合するメリットは大きくないため、体内でNAD+をブーストすることがよいと考えられます。NAMPT発現向上、ATP向上、サーチュイン1や17型コラーゲン発現向上、老化条件下での細胞再生、シミ抑制、肌の滑らかさ向上、顔のリフティング、目尻のシワの改善、Younger Skin effect(肌をより若返らせる効果)を確認済み。 COSMOS approved & NATRUE certificate取得。(推奨配合量:1-3%)ピノプレックス(PinoPlex)
フランスの森に由来する手摘みの松ぼっくりから抽出したアップサイクルかつサステナブルな生態模倣植物エキスで、毛髪のうるおいを閉じ込め、キューティクルを滑らかにして毛髪のツヤや強度を向上させます。 物理的なストレス(くしで髪をとかす操作やブロウ)と化学的ストレス(ブリーチやスタイリング剤)は毛髪へダメージを与えます。このダメージは高い毛髪の多孔性(隙間が多い状態)につながり、キューティクルが開いて隙間が生じたり突き出たりする。これによって毛髪が水分を抱えられなくなり、縮れやもつれ、ツヤの喪失、枝毛につながる。そのため毛髪に潤いを与え、閉じ込めることが必要であり、そうすれば毛髪表面は滑らかで多孔性も抑制され、毛髪を強く弾力ある状態に保つように毛髪構造を強化できる。 今回の原料は松ぼっくりと毛髪のキューティクルが似ていることからインスピレーションを受けた。水分(湿気)への応答において、松ぼっくりは周囲の湿度や水分に応じて鱗を閉じたり開いたり調節する(水分が多いと閉じる)ため、水分を吸収したり放出したりする毛髪のキューティクルと似ている。潤った毛髪は鱗が滑らか、健康的でツヤがあり、スタイリングもしやすいが、乾燥やダメージによって毛髪のキューティクルが開き鱗状になると多孔性が向上してツヤも失われてスタイリングも難しくなり、枝毛も生じる。 ドライかつダメージを受けた毛髪の多孔性(隙間)を減少させると、水分を容易に吸収できて維持できる最適な水分バランスに到達して毛髪の強化やツヤにつながる。 「PinoPlexTM」は優れた水分バランス調整効果をもち、水分が毛髪内に浸透しやすくなるだけでなく、キューティクルを閉じることでその水分を維持できる。毛髪を滑らかにしてツヤのある健康的な外観を提供し、日々のストレスやダメージへの耐性をより強くさせる。 今回利用された松ぼっくりはフランスの“Office National des Forêts”(ONF) という森林保護と開発をおこなう団体によって創設されたForêt d’Exception®という特殊なステータスに分類されている森の外側や保護例外区域からONFの管理の下で手摘みしたものを利用。松ぼっくりの種は木の栄養や将来の森の形成に利用されるが、木化した部分は廃棄されてしまうため、その廃棄されてしまう部分を化粧品用にアップサイクルした。抽出は通常の溶媒抽出ではなく、価値ある有効成分の産生を最適化するために特殊なマイクロ波を利用した抽出方法を利用。「PinoPlexTM」はOsmocyte(浸透〔圧〕調節物質)や多糖、単糖、フラボノイド、プロシアニジンが豊富である。Osmocyteは水分バランスの調節に貢献しており、肌や毛髪を保湿・滑らかにする効果を持つことが知られる。 PinoPlexTMの効果 • 毛髪を滑らかかつツヤのある外観に保たせる • 毛髪水分を向上 • 枝毛を予防 • 毛髪へ強さと弾力を提供 • 健康な毛髪のためのケラチノサイト分化をサポート In vivo試験 ・毛髪のツヤ向上:12% SLESで毛髪を洗浄した後に1% PinoPlex配合ヘアセラムを毛髪へ塗布して一晩置くという操作を10日間繰り返した際、プラセボと比較して毛髪のツヤを向上させた。 ・枝毛の改善:毛髪を洗浄して1% PinoPlex配合ヘアセラムを毛髪へ1日1回塗布することを10日間。熱と機械的な処理で枝毛を誘発させる。枝毛を5段階スケールで評価。PinoPlexはプラセボよりも25%毛髪ダメージを軽減し、枝毛から保護できることが確認できた。 ・毛髪水分の向上:中性シャンプーで毛髪を洗浄後、1% PinoPlexまたは水のみに1時間毛髪を浸す。その後、室温で1時間乾燥させ、1つ目の測定。その測定後、毛髪表面から水分を蒸発させるために135℃で35分で処理して2つ目の測定。1つ目の測定では毛髪の水分含量を測定。1つ目の測定ではPinoPlexによって水分含量を著しく向上させた。2つ目の測定ではLF-NMRで毛髪内のプロトン数を測定して水分含量を算出。PinoPlexを用いると乾燥後も毛髪内に水分子を閉じ込めることができることが確認できた。これによってPinoPlexはダメージヘアー内にも水分を浸透させることが可能であり、ダメージヘアーの保湿効果があることがわかった。 ・毛髪を滑らかにする効果:毛束を1% PiniPlex配合水溶液に少なくとも5分間浸し、室温で一晩乾燥させる。その後キューティクルスケールの高さとスケールのトポグラフィー画像を基に未処理の毛束と比較。PinoPleaxは毛髪のキューティクルを滑らかにし、毛髪ファイバー内に水分を閉じ込めることで毛髪の完全性を向上させることでツヤのある健康的な毛髪にする。 ・毛髪の抵抗力の向上:毛束を1% PinoPlex配合水溶液に5分間浸し、室温で一晩乾燥させる。Elastic modules(= 毛髪の抵抗力)をAFMで測定。Elastic Modulusが高いほど毛髪を変形したり折ったりするために強い力が必要となることを意味する。PinoPlexによって毛髪の抵抗力が向上し、毛髪がスタイリングや環境ストレスの影響を受けにくくすることが可能となる。 In vitro試験 ・ケラチノサイト分化の促進と酸化ストレス応答の改善:正常ヒト表皮ケラチノサイトを0.13% PinoPlexで処理。ケラチノサイト分化マーカーであるDCN、TGM1、酸化ストレスからの保護にかかわるSOD3、HSPB1の全ての発現を向上、炎症に関連するメーカーIL1A、IL1Bの発現を減少させた。したがって、PinoPlexはケラチノサイト分化を促進し、酸化ストレスから保護し、炎症も抑制することがわかった。 推奨配合量:1% 溶解性:水溶性