フラッグ-ブリリン リマスタード(FRAG-Brillin remastered)
植物(ニコチアナベンタミアナ)内で合成したヒト「フィブリリン-1」断片。 ヴィーガンフィブリリン-1。 CELLASTICITY(細胞の弾力)に着目。肌のハリと弾力を回復させます。 このタンパク質合成で利用されるニコチアナベンタミアナはタバコ属の植物ですが、古くからタンパク合成の一手法として活用されており、医薬品の製造にも利用されております。 ニコチアナベンタミアナにおけるタンパク製造では遺伝子組み換えに該当しないだけでなく、より正確な構造や翻訳後修飾状態のタンパクが10日間ほどで得られるため機能面も本来の目的タンパクと同じ効果が期待できます。 Vegan対応、エンドトキシンフリーにもなっています。 この手法で製造したタンパク質はそのタンパク質そのものの効果を発揮するだけでなく、皮膚内にあるそのタンパク質のブースターとしても機能し、皮膚内でのそのタンパク質の生合成や機能向上、安定化にもつながるというメリットがあります。 フィブリリン-1は弾性線維に存在し、DEJ(表皮-真皮ジャンクション)におけるフィブリリン微小線維の分解は弾性線維の完全性の消失の主要な要因の1つで、シワやたるみにつながります。 フィブリリン微小線維はコンスタントな伸縮性や跳ね返りにさらされる動的組織の主要な構成成分であり、「完全性」、「メカノシグナリング」、「修復」に関係する。真皮内の上部、中部、深部でフィブリリン線維の分布や厚さは異なる。 老化とともに弾性繊維が分解され、マトリクスへの細胞接着やECM修復応答を悪化させてしまう。 微小繊維の弾性作用:フィブリリン微小線維がフィブリリン-1組織内の変化を通じて伸縮と跳ね返り→TGFβ修復応答活性化/細胞接着→線維芽細胞-筋線維芽細胞転移→ECMへの細胞接着とECM強化 & 収縮。 接着斑はcellasticityに貢献する線維芽細胞-筋線維芽細胞転移を誘導する細胞骨格やECMの双方向へ伝達する機械的伸長を感知する。 筋線維芽細胞(Myofibroblast)→マトリクスへの細胞接着やTGFβ活性化は線維芽細胞-筋線維芽細胞転移(cellasticity)を誘導→ストレス線維、高い収縮性、多様な接着斑、十分なECM産生。 Cellasticity(細胞の弾力)は細胞やストレス線維が収縮や伸長するために持っている能力である。老化した肌では筋線維芽細胞が少なく、Cellasticityも小さい。 「FRAG-Brillin remastered」の効果 ・弾性の回復力の再構築:微小線維と弾性線維形成の向上、微小線維と弾性線維の分解の抑制 ・CELLASTICITY:ストレス線維向上、巨大Cellasticityバネ向上。 ・ECM(細胞外マトリクス)リモデリング:ECMブースター & 細胞マトリクス接着向上、修復向上、弾力向上。 In vitro試験 ・Fibrillin-1発現向上:フィブリリン微小線維は基底ケラチノサイトと真皮をつなげ、肌にフレキシビリティーと構造完全性を提供する。肌修復を活性化する細胞メカノシグナリングに必須。 ・トロポエラスチン液滴形成の向上:エラスチンのクロスリンクとエラスチンの液滴形成はフィブリリンスキャフォールドの沈着に必要。「FRAG-Brillin remastered」はトロポエラスチン会合を促進する(37℃で液滴形成を+91%)。 ・Fibulin-5とLOXの発現向上:フィブリリン-1とトロポエラスチンクロスリンクに関与するタンパク質は微小線維やエラスチン線維会合にとって重要である。TGM2、LOX、LOXL1、FBLN4、FBLN5も発現向上(トロポエラスチンのクロスリンクと沈着) ・フィブリリン-1微小線維の厚さとエラスチンの厚さの向上:「FRAG-Brillin remastered」は微小線維と弾性線維を再構築して肌弾力を回復させる。 ・微小線維と弾性線維の保護:エラスターゼ活性抑制。フィブリリン-1微小線維の断片化を抑制。エラスチンの断片化を抑制。たるみやシワの形成を抑制。 ・F-actinとαSMAの向上:筋線維芽細胞はCellasticityを担うストレス線維を含む。ストレス線維はTGF-βやマトリクス中のフィブリリンや他のタンパクへの細胞接着によって誘導される。ACTN1やMYH9の発現向上。 ・Titinの向上:Titinは巨大な弾性タンパク(知られる限り最大のタンパク質)でストレス線維内の分子バネ(spring)として機能する。 ・細胞背接着の向上:マトリクスへの細胞接着は筋線維芽細胞への変形を誘導し、大量のECM(細胞外マトリクス)の合成や細胞収縮性招く。TLN1やTNXBの発現向上。コラーゲン線維も強化(プロコラーゲンの発現向上)。 ・ECM再構築(肌修復):TGFβ1の発現向上と細胞遊走向上。フィブリリン間に挟まれた空間の矯正はTGFβ修復応答を活性化させる。ケラチノサイトはフィブリリン-1の産生やフィブリリン-1への接着によって微小線維の形成や表皮-真皮コミュニケーションに貢献する。 ・ECM再構築(弾性):表皮、真皮両方の弾性を向上。 In vivo試験 ① 被験者:21名の女性(頬の上部にたるみあり)。45-60歳 試料:2%「FRAG-Brillin remastered」配合クリーム 使用:半顔。1日2回、56日間 測定:Firmness(ハリ)。CutiscanとVISIAで測定。 結果:被験者の82%が56日後にハリのある肌を得た。56日後にハリが平均7.1%向上(最大で26%向上)。 ② 被験者:20名の女性(わずかにシワやたるみあり)。50-60歳 試料:2%「FRAG-Brillin remastered」配合クリーム 使用:半顔とボディ半分。1日2回、28日間 測定:顔ではFirmness(ハリ)とElasticity(弾力)、滑らかさ、シワの深さ。ボディではFirmness(ハリ)とElasticity(弾力) 結果: ・ハリ:顔では1時間後に平均2.2%向上、14日後に平均4.9%向上、28日後に平均6.7%向上(28日後で最大17%向上)。腕では1時間後に平均3.0%向上、14日後に平均2.7%向上、28日後に平均5.5%向上(1時間後で最大7%向上)。足では1時間後に平均2.3%向上、14日後に平均3.8%向上、28日後に平均5.0%向上(1時間後で最大13%向上)。 ・弾力:顔では1時間後に平均2.2%向上、14日後に平均4.5%向上、28日後に平均7.2%向上(1時間後で最大17%向上)。腕では1時間後に平均4.3%向上、14日後に平均3.4%向上、28日後に平均5.0%向上(1時間後で最大16%向上)。足では1時間後に平均3.0%向上、14日後に平均3.4%向上、28日後に平均4.7%向上。全ての被験者が28日後に顔、腕、足のいずれも弾力向上。 ・滑らかさ(粗さの減少):被験者の80%が1時間後に粗さ(roughness)が-9%。1時間後に粗さは最大-20%。1時間後に粗さが平均-6.8%、14日後に平均-8.0%、28日後に平均-9.3%。 ・シワの深さ:被験者の90%が1時間後にシワの深さ平均-16%。1時間後に最大-39%。全被験者では1時間後に平均-13.8%、14日後に平均-11.2%、28日後に平均-13.5%。 ・アンケート:全ての項目で被験者の80%以上が改善を実感。滑らかになった実感した人は被験者の100%。 推奨配合量:1-2% 自然由来指数:99.99% 溶解性:水溶性ピノプレックス(PinoPlex)
フランスの森に由来する手摘みの松ぼっくりから抽出したアップサイクルかつサステナブルな生態模倣植物エキスで、毛髪のうるおいを閉じ込め、キューティクルを滑らかにして毛髪のツヤや強度を向上させます。 物理的なストレス(くしで髪をとかす操作やブロウ)と化学的ストレス(ブリーチやスタイリング剤)は毛髪へダメージを与えます。このダメージは高い毛髪の多孔性(隙間が多い状態)につながり、キューティクルが開いて隙間が生じたり突き出たりする。これによって毛髪が水分を抱えられなくなり、縮れやもつれ、ツヤの喪失、枝毛につながる。そのため毛髪に潤いを与え、閉じ込めることが必要であり、そうすれば毛髪表面は滑らかで多孔性も抑制され、毛髪を強く弾力ある状態に保つように毛髪構造を強化できる。 今回の原料は松ぼっくりと毛髪のキューティクルが似ていることからインスピレーションを受けた。水分(湿気)への応答において、松ぼっくりは周囲の湿度や水分に応じて鱗を閉じたり開いたり調節する(水分が多いと閉じる)ため、水分を吸収したり放出したりする毛髪のキューティクルと似ている。潤った毛髪は鱗が滑らか、健康的でツヤがあり、スタイリングもしやすいが、乾燥やダメージによって毛髪のキューティクルが開き鱗状になると多孔性が向上してツヤも失われてスタイリングも難しくなり、枝毛も生じる。 ドライかつダメージを受けた毛髪の多孔性(隙間)を減少させると、水分を容易に吸収できて維持できる最適な水分バランスに到達して毛髪の強化やツヤにつながる。 「PinoPlexTM」は優れた水分バランス調整効果をもち、水分が毛髪内に浸透しやすくなるだけでなく、キューティクルを閉じることでその水分を維持できる。毛髪を滑らかにしてツヤのある健康的な外観を提供し、日々のストレスやダメージへの耐性をより強くさせる。 今回利用された松ぼっくりはフランスの“Office National des Forêts”(ONF) という森林保護と開発をおこなう団体によって創設されたForêt d’Exception®という特殊なステータスに分類されている森の外側や保護例外区域からONFの管理の下で手摘みしたものを利用。松ぼっくりの種は木の栄養や将来の森の形成に利用されるが、木化した部分は廃棄されてしまうため、その廃棄されてしまう部分を化粧品用にアップサイクルした。抽出は通常の溶媒抽出ではなく、価値ある有効成分の産生を最適化するために特殊なマイクロ波を利用した抽出方法を利用。「PinoPlexTM」はOsmocyte(浸透〔圧〕調節物質)や多糖、単糖、フラボノイド、プロシアニジンが豊富である。Osmocyteは水分バランスの調節に貢献しており、肌や毛髪を保湿・滑らかにする効果を持つことが知られる。 PinoPlexTMの効果 • 毛髪を滑らかかつツヤのある外観に保たせる • 毛髪水分を向上 • 枝毛を予防 • 毛髪へ強さと弾力を提供 • 健康な毛髪のためのケラチノサイト分化をサポート In vivo試験 ・毛髪のツヤ向上:12% SLESで毛髪を洗浄した後に1% PinoPlex配合ヘアセラムを毛髪へ塗布して一晩置くという操作を10日間繰り返した際、プラセボと比較して毛髪のツヤを向上させた。 ・枝毛の改善:毛髪を洗浄して1% PinoPlex配合ヘアセラムを毛髪へ1日1回塗布することを10日間。熱と機械的な処理で枝毛を誘発させる。枝毛を5段階スケールで評価。PinoPlexはプラセボよりも25%毛髪ダメージを軽減し、枝毛から保護できることが確認できた。 ・毛髪水分の向上:中性シャンプーで毛髪を洗浄後、1% PinoPlexまたは水のみに1時間毛髪を浸す。その後、室温で1時間乾燥させ、1つ目の測定。その測定後、毛髪表面から水分を蒸発させるために135℃で35分で処理して2つ目の測定。1つ目の測定では毛髪の水分含量を測定。1つ目の測定ではPinoPlexによって水分含量を著しく向上させた。2つ目の測定ではLF-NMRで毛髪内のプロトン数を測定して水分含量を算出。PinoPlexを用いると乾燥後も毛髪内に水分子を閉じ込めることができることが確認できた。これによってPinoPlexはダメージヘアー内にも水分を浸透させることが可能であり、ダメージヘアーの保湿効果があることがわかった。 ・毛髪を滑らかにする効果:毛束を1% PiniPlex配合水溶液に少なくとも5分間浸し、室温で一晩乾燥させる。その後キューティクルスケールの高さとスケールのトポグラフィー画像を基に未処理の毛束と比較。PinoPleaxは毛髪のキューティクルを滑らかにし、毛髪ファイバー内に水分を閉じ込めることで毛髪の完全性を向上させることでツヤのある健康的な毛髪にする。 ・毛髪の抵抗力の向上:毛束を1% PinoPlex配合水溶液に5分間浸し、室温で一晩乾燥させる。Elastic modules(= 毛髪の抵抗力)をAFMで測定。Elastic Modulusが高いほど毛髪を変形したり折ったりするために強い力が必要となることを意味する。PinoPlexによって毛髪の抵抗力が向上し、毛髪がスタイリングや環境ストレスの影響を受けにくくすることが可能となる。 In vitro試験 ・ケラチノサイト分化の促進と酸化ストレス応答の改善:正常ヒト表皮ケラチノサイトを0.13% PinoPlexで処理。ケラチノサイト分化マーカーであるDCN、TGM1、酸化ストレスからの保護にかかわるSOD3、HSPB1の全ての発現を向上、炎症に関連するメーカーIL1A、IL1Bの発現を減少させた。したがって、PinoPlexはケラチノサイト分化を促進し、酸化ストレスから保護し、炎症も抑制することがわかった。 推奨配合量:1% 溶解性:水溶性