フィトセルテックアルプローゼはアルペンローゼの葉の幹細胞由来の化粧品原料です。
アルペンローゼはスイスのアルプスで見られるピンク色の美しい花で、高度3200mで育ちます。この常緑の葉は特に厳しい紫外線や極端な乾燥、寒さに耐える力があります。この植物の葉は非常に丈夫で、雪が春になって溶けてしまった時でさえ艶のある緑色をしています。この現象はアルペンローゼの葉に含まれているデヒドリンと呼ばれる特別な保護タンパクの存在によるものです。
ミベールバイオケミストリー社の研究者たちは何年もアルペンローゼ中の物質、特に水分を保持するデヒドリンを研究してきました。革新的なフィトセルテック技術によりアルペンローゼの葉の幹細胞を取り出し、乾燥してストレスにさらされた皮膚に作用し、皮膚細胞を保護するフィトセルテックアルプローゼを開発しました。
ミベールバイオケミストリー社は広範囲な研究を行い、フィトセルテックアルプローゼが皮膚幹細胞の活性と寿命を促進することを発見しました。この製品は皮膚バリア機能を向上させ、環境ストレスから皮膚を保護します。 フィトセルテックアルプローゼは二つのアプローチで皮膚に作用します。植物幹細胞が皮膚幹細胞を保護することにより皮膚老化を遅らせ、皮膚の若々しさを保ち、より活き活きとした肌にします。同時にフィトセルテックアルプローゼは、非常に抵抗力の高いアルプス植物の原料からの保護化合物を含有しているため、皮膚を保護します。
表皮幹細胞にフィトセルテックアルプローゼを添加したものと、未処理のものを用意し、UVAとUVBを照射後、コロニー形成効率を測定しました。結果、未処理の幹細胞のコロニー形成効率は紫外線照射によって著しく低下しました。対してフィトセルテックアルプローゼを添加した幹細胞はコロニー形成効率(活性)が上昇し、また紫外線に対して非常に優れた保護効果があることがわかりました。
極限環境下での効果を見るために、フィトセルテックアルプローゼ含有のSPF30の日焼け止めとプラセボを、スキー休暇中の22名の被験者(3月の1週間、アルプス)に塗布しました。フィトセルテックアルプローゼ含有の日焼け止めを顔の片側に、プラセボを反対側に塗布しました。スキーから帰宅後、1週間塗布を続け、その後経皮水分蒸散量(TEWL)を測定しました。結果、フィトセルテックアルプローゼ含有日焼け止めの2週間の使用で、TEWLは2週間後39%低下していました。 このことより、フィトセルテックアルプローゼは皮膚のバリア機能を高め、紫外線や冷気、風、乾燥のような環境的ストレスへの抵抗性を向上させることがわかりました。
スキー休暇中の試験前(Day0)と試験後(Day17)に目じりのしわの写真撮影を行いました。結果16日後、フィトセルテックアルプローゼによって目じりのしわの深さや数の明らかな減少が認められました。